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埼玉県の音楽屋さん

ASORA音楽制作のブログ。作詞・作曲・編曲・歌レコーディングの現場から、音楽や愛犬との日々の一コマをお届けします。

ピッチ補正

レコーディングを終えた歌の音程やリズムを整える作業。
今、1曲出来たところです♪

ピッチ補正の工程を簡単に説明しますと、、

まず、録音した歌を、メロダインという専用ソフトに入れます。
そうすると、声が波形で表れます。
この波形を調整していきます。

波形はこんな感じです。
上に行くほど高い音、下は低い音、右が曲の進行方向です。

mdn2s.gif



最近、いくつか異なったジャンルのものを仕上げていますが、
ボーカリストのタイプやジャンルによって、全然違った作業になるんですね。

その大きなポイントのひとつは、ビブラートの深さ。
ビブラートは、声を上下に揺らしながら出す、歌い方の一つですが、
近年のJ-POPでは、比較的ビブラート浅めだったり、かけてなかったり、を多く聴きますね。
声をあまり揺らさないで、まっすぐ伸ばす感じです。

その場合、音程の上下幅が小さいので、声の波形も、上下幅の浅い形になります。
ひとつの音程付近に収まっているので、
パソコンの画面上でも、音程の所在地がわかりやすいです。

↓「らららー」 ビブラートはかかってないようです。

ノンビブラート


一方、ビブラートが深め=音程の上下幅が大きいと、
ひとつの音を、幅広い音程を使って表現していることになります。

↓「あ~~~」とビブラートをかけながら伸ばしているところ。

深めビブラ~ト


波が細かく区切れて見えます。
今日行ったピッチ補正は、こちらのタイプでした。
しっとりと大人の演歌です。

無理に一つの音程に収めようとすると、表現も音質も違ってしまいます。
また、途中飛び出ていたり、崩れていたりすると、不安定な声に聴こえてしまうので、
全体として気持ちよく聴こえるように
ビブラートの波ひとつひとつを、微妙に動かしていくことになります。

演歌の場合、ビブラートだけではなく、こぶしも重要ですね。
レコーディングの時はイマイチ崩れてしまったこぶしも、
あとから手を入れることで、聴き栄え良く出来たりします(^^)v
ピッチ補正には「耳」と「歌心」が不可欠!!と思う、今日この頃でした。



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  1. 2012/08/03(金) 17:56:55|
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